指一関節サイズの仏像

昨日、「タイ語初級 月曜日18:00」のクラスで、一人の生徒さんが二つ折りの財布をズボンのポケットから出した。そして、その中にしまっている仏像を出して見せた。
 その仏像は指の一関節くらいの大きさであった。鎖がついていないので、首からぶら下げるわけにもいかない。彼は言った。
 「バンコクの街を歩いていて、仏像を売っているおやじさんから、<これを持っていると、お金がいっぱい入ってくるよ>、と言われたので、買ったんですよ」
 そこで、私は教えてあげた。仏像の場合は、<買う ซื้อ>という言葉は使いません。<いただくได้>と言ったほうがいいですよ、と。
 すると、タイ人講師がつけ足した。「<お借りする เช่า>ともいいます」、と。
 そして、タイ人講師はきっぱりと言った。「腰から下に仏像を持ってはいけません」
 男性の場合、財布はズボンのポケットに入れていることが多い。明らかに下半身だ。タイ人から目の前できつく注意されると、本で得た知識よりも、タイ人の考え方がよく分かっていい。