雲鶴

 おみやげとして、キー・ホルダー、マグネット、そして、ブック・マークをたくさん頂くことが多い。いずれも大切にしまっているが、昨晩から、韓国みやげのブック・マークを使い始めた。
 <雲鶴>という紋様がついたこのブック・マークには、韓国語、英語、そして、日本語による説明が書かれてあった。
 「雲鶴紋様=韓国の伝統文様の中の一つで、特に伝統陶磁器や民画にたくさん使われている。雲は俗世間を脱して風流的で、鶴は高い意気を意味します」
 ハングルで書かれた説明も理解できた。だが、俗世間とは書いておらず、単に、世間とだけしか書いていないことに気づく。
 いずれにせよ、韓国人にとって、<雲>が風流であるとは! 雲は、「暗雲がたれこめる」、とか、「雲隠れする」とか、日本人にはマイナスのイメージが強いように思うのは、私だけだろうか。
 ただし、仮にもし「雲水」になり、道を求めて行脚すれば、風流を突き抜けて、禅定、そして、空(くう)の世界に達するのかもしれない。