和紙絵作家

昨日、アジア雑貨店「エイジア・パニック」の店主に誘われて、上野の都美術館で開催されている「第40回 太陽美術展 ~フランス官展ル・サロンとの交流~」を観に行った。そこで和紙絵作家と談笑する機会を持った。油彩やアクリル画が多い中で、和紙の作品は和み(なごみ)を与えてくれるような気がした。
 「母が亡くなった時、イメージがわいたの」と、初老の作家は言った。絵のタイトルは「星のゆりかご」。
 話をしていく中で、彼女がアメリカに住んで、アメリカ人に和紙絵を教えていたことがわかった。
 「アメリカの何州に住んでおられたのですか?」とたずねると、「オハイオよ」と答えた。
 私はさらに「オハイオのどこですか?」と訊くと、「コロンバスです」とのこと。
 オハイオには兄夫婦が住んでおり、義姉は和紙を使ったアートをやっているので、和紙絵作家にものすごく親近感を覚えた。彼女は和紙をたくさん蒐集しておられ、和紙を保管するためにわざわざ古民家を借りて、そこに作品も保存しておられるそうだ。