タイ語よりもタイ料理

 年賀状の中に、「タイ語はもう忘れました」という内容のものが多く有った。そして、「タイ語は忘れましたが、タイ料理の味は忘れません」という文面に接した時は、正直でいいなあと思った。なるほど、学ぶよりも食べることが大切なんだ。
 あの強烈な辛さのタイ料理を食べれば、もはや絶対に忘れることはないであろう。小さい時にタイに住んでいたという帰国子弟に対して、「何を覚えていますか?」と尋ねたところ、「タイ料理です。舌が覚えていますね」という返事をもらったことを思い出した。
 タイ語の勉強には根気が要求されるが、タイ料理ならすぐ口にもっていける。なかなか覚えられないなあといういらいら感に対して、タイ料理はすぐに満腹感を充たしてくれる。今年もやはりタイ料理には勝てないのであろうか?
 昨晩から、NHKの大河ドラマが始まった。松下村塾における幕末の青春群像が下敷きになっている。我がタイ語塾にも新しい若者がやって来て、熱意を持ってタイ語を勉強してくれることを強く願う。