アメリカ在住の太陽君からメール

 アメリカ在住の太陽君からメールが届いた。メールの内容を要約して起承転結の形式で書くと、次のようになる。
(起)先生の学校はいかがですか? 
(承)アメリカのデンバーは怖いところだと思って留学して来たけれど、アメリカ人はフレンドリーです。アジア大陸からの学生は一人もいません。日本人もいません。僕は大学に於いては、”rare species”です。
(転)ここの白人はタイのことを、台湾の首都だと思っています。アホみたい。僕は必ずや、また日本に戻り、日本で勉強したいです、
(結)来年の夏休み、東京に立ち寄りますから、どうぞよろしく。鰻丼が食べたいです。
 一昨年の夏、太陽君が私のところでホームステイしていた時に、私は彼に対してシアトルにある大学を勧めた。アジアの人がたくさんいるから、アジアの料理が食べられると思ったからである。しかし、彼はあえてデンバーを選んだ。アジアの人がいないほうを…。そして、彼は今、アメリカの大自然を愛し、とても幸せである。