フランス料理店での英語

昨年、我が家にホームステイした太陽君が、今月からアメリカへ留学する。その途中、5泊だけ東京に立ち寄っている。
 彼の高校卒業祝い、大学入学祝い、そして、19歳の誕生日のお祝いを兼ねて、彼の好きなフランス料理店で一緒に食事をした。フルコースであったため、一皿ごとに、料理の説明が有った。私には日本語で、そして、太陽君には英語で。
 ところがである。太陽君は日本人の英語の発音がおかしいと言って、タイ語で私に何度も言った。「Thisu isu creamu chizuu. ジッスウ イズウ クリームウ チーズウ と聞こえます。どうして、こんな発音するの?」
 私は答えた。「日本語は、単語の終りに必ず母音がつくので、英語を話す時も、this ではなくて、thisu になってしまうのよ」
 私の説明を聞いても、太陽君は不思議がり、そして、クスクス笑った。
 それを見て、日本人はもう少し発音に力を置かないと、国際化、国際化と言っても、外国から来た客人にはとても通用しないと思った。