池袋 と フクロウ

池袋の街に対するランキングがものすごく上昇しているそうだ。かつてはイメージが悪いところであったが、大勢の若者達が明るさをもたらしてくれているのが要因らしい。いわゆる純喫茶と呼ばれていたレトロな喫茶店も今年3月末をもって閉店となった。その跡地にはおそらく新しいビルが建つのであろう。
 私の家から西武デパートまでは歩いて10分だから、散歩コースだ。その途中に、1階がコンビニ、低層階が老人ホーム、そして、高層階が若い家族が住んでいる建物がある。そこは昔、小学校であった。明治通りに面した敷地の一角には、フクロウの像が立っており、フクロウの足元には、「若者も老人も今を精一杯生きよう」という文字が刻まれている。
 写メールで、シンガポールにいるY子さんにこのフクロウ写真を送ると、「自殺防止のためなの?」という返事が戻ってきた。私はそこまで考えもしなかったが、海外から日本を観ると、案外、そのように思われても仕方がないなあと苦笑した。
 黄金週間が終わり、今日から日本列島は始動する。学生はどうか五月病を吹き飛ばし、楽しく勉強をしてもらいたい。老人もマイペースで、残された時間を大切に味わって生きて行こう。
 フクロウは、「不苦労」に通じるということで、幸せな鳥だとされている。辛くなったら池袋へ行こう!フクロウの像がそこかしこに有りますよ。