絵本の色づかい

「タイ語上級 日曜日13:00」のクラスでは、昨日から副読本として絵本を読み始めた。先月、私がバンコクに行った時に買って来た絵本である。
 生徒さんが言った。「色づかいがきれいですね。これ水彩画かしら。きっとそうでしょう」
 話を書いた人も、絵を描いた人もタイ人である。昔はこのようなすばらしい絵本はタイにはなかった。上質の紙。それだけでも感激である。
 色づかいがきれいだと言われたので、私もじっと見た。確かに美しい色づかいだ。それだけで魅せられる。
 絵本を読むと、疲れた精神が癒される。子どもだけではなくて、大人にも必要だ。大人が我が子にベッドの中で読み聞かせる姿はとてもすばらしい。
 だが、今や、Iパッドの時代だ。子どもがひとりだけで、次から次に画面を移動させるだけでは、色づかいに見惚れることもなかろう。
 Iパッドのページをパッパッと移動させるか、それとも、絵本の或るページにじっと見入って、いろいろなことを深く考えるか、これからはどちらが主流になるのであろうか?