単語の選び方

 タイ語の生徒達から次なる質問をよく受ける。「日・タイの辞書を引いても、いろいろな単語が出ていると、果たしてどの単語を使っていいのかわかりません。例文が有るといいのに」
 それを聞いた私は、いつも次のように答えることにしている。
「たくさんの文章を読んでいると、自然に単語の使い方がわかってきます。ですから、まずはタイ語の本をたくさん読むことですね」
 しかし、生徒達は納得しない。何故ならば、膨大なタイ語の文章を根気よく読み続けていくのは時間的にも体力的にも無理だからである。
 ところで、昨日は、日本語から英語に翻訳してほしいという依頼を受けた。仕事ではなくて、ボランティアとしてである。久々に『新和英大辞典』(研究社 第四版 1997年 第35刷)を書棚から取り出し、法律関係の単語と格闘する。
 「差押え」という単語を引くと、attachment, seizure, distraint, distress の4語が出ていた。法律の門外漢である私は、果たして、どの単語を使っていいのか困り果てた。英語で書かれた法律書に親しんでいるのであれば、お茶の子さいさいかもしれないのだが……。 
 結論。語学はやはりたくさんの例文に接しておく必要が有るなあと痛感。生徒達の悩みがよくわかった。