山手線の中のタイ人達

上野で開催されている「ターナー展」がもうすぐ終わるので、昨日、頑張って出かけた。外国人も多数見かけたので、ターナーの人気は高いと見た。ただし、私の場合、本場ロンドンのテート美術館で鑑賞した時の感動は蘇って来なかった。日本の美術館は狭すぎるし、天井も低く、入場者も多すぎるせいである。
 そそくさと美術館をあとにし、上野駅へ向かう。山手線に乗ると、タイ語が聞こえて来た。4人のタイ人であった。彼らは池袋で降りるであろうと勝手に思ったが、なかなか降りない。電車が目白駅に着いた時、私は彼らに話しかけた。
 ①観光で来たの? 一人の女性が答えた。「私は東京に住んでいます。他の人は来たばかりだけど」 ②じゃあ、学生なの? 「もう卒業しました。働いてます」 ③どこで働いているの? 「タイ・レストランです」 ④何ていう名前? 「○○○ です」 ⑤その店、新宿にありますよね。「いいえ、ありません。六本木、飯田橋 などにあります」 ⑥どこに住んでいるの? 「新大久保です」
 このような会話を目白駅から高田馬場駅の2分間でおこなった。私は教室がある高田馬場で降りなければならない。彼らは次の新大久保だ。降りる時、私は彼らに私のジャケットに刺繍されているタイ国旗を見せた。彼らは全員、驚いた様子をみせたが、すぐににっこりとした。