夏期休暇

  泰日文化倶楽部は今日から1週間(8月17日まで)、夏期休暇に入る。ゴールデン・ウィーク後、毎日、ひたすら授業を展開してきたが、ここで一休みとする。
  手帳を見ると、今日は2013年における第223日目の日にあたる。残すは142日。デパートはすでに秋色の展示に変わった。丸の内のブランド店舗街を歩くと、ショーウィンドーには冬物が飾ってある。
  タイ語の授業はいたって順調である。皆さん、楽しそうに勉強しておられるので、それを見ているだけでも幸せを感じる。タイ料理店やタイ・マッサージ店がたくさん有るように、タイ語教室も増えてきた。タイ語を習う日本人が多くなればいいというのが私の希望なので、タイ語教室が各所に増えることは大いに賛成である。ライバル意識は全くない。
  しかし、泰日文化倶楽部は、学校、学校しておらず、自由があふれるタイ語教室なので、御縁が有って入門された方は、お得感があって、いろいろと楽しめるはずだ。

時計屋さんの親子

  朝起きてみると、腕時計が止まっていた。そこで、行きつけの時計屋へ行った。ところが、「しばらくお休みをいただきます」という貼り紙がしてあった。困ったなあと思っていると、時計屋の反対側にあるせんべい屋の主が、見るに見かねて「よかったら、私が直しましょうか」と言ってくれた。そこで、どうなるかわからなかったが、一か八かでお願いすることにした。
  時計の裏を開けて、レンズで眺めこむ姿がいつもの時計屋のおじさんにそっくりであった。「あのー、もしかして息子さんですか?」と私は尋ねた。答えはやはりそうであった。
  「私はせんべいを焼いているのが性に合っているんですが、83歳の親父がそろそろ引退なので、ご贔屓のお客さんのために、引き継いでいかなければと考えてはいるところです」
  50年以上、やっている時計屋さん。さぞかし顧客はついていることであろう。電池交換が終わって代金を訊くと、親父さんの半額であった。まだ見習い中なので、高くはもらえないと言った。なんと、謙虚なことか。

お化け屋敷 と シンハ・ビール

  あまりにも暑いので、授業中にお化け屋敷の話がよく出る。お化け屋敷へ出かけて肝でも冷やして来ないと、もうどうにも絶えられないこの暑さ。
  お化け屋敷は、タイ語で、บ้านผีสิง (家 + お化け + 宿る)。สิง という動詞は、宿る、とか、憑りつく、という意味だから、滅多にお目にかかるタイ語の動詞ではない。お化けの映画でも見ない限り、何度も聞く単語ではない。
  ところで、この สิง という単語が、シンハ・ビール(เบียร์สิงห์)の สิงห์ (獅子)と、発音が同じなので、ふと考えた。お化け屋敷の中を歩いて、すっかり肝を冷やされた後に飲むシンハ・ビールはさぞかし、冷たくて旨いのではないか、と。
  太陽君のホームステイも残り10日となった。彼はインターネットで、お化け屋敷巡りをしている。そして、富士急ハイランドのお化け屋敷に行きたい、連れて行って、とせがまれている。さて、どうするか。行くべきか、行かないでおくべきか。

雲南省のタイ族の生活

  昨日、NHKのBSで再放送された「雲南省のタイ族の竹とともに生きる生活」を見た。竹林に囲まれて住んでいるタイ族は、竹をこよなく愛している。そして、竹林を子々孫々まで守っていこうという気概が旺盛だ。生活用品は何でも竹で作ってしまう器用さ。実に見事!
  竹の中に巣くう白い虫を集めて中華鍋で炒め、お腹の大きい娘に食べさせる。おいしそうに食べる娘は玉のような男の子を産んだ。弟ができた少年は竹林から竹を切って来て、じいちゃんに渡す。じいちゃんはそれを使って、機能的な揺りかごを作る。自然の風のなかですやすや眠る赤子。タイ族の王子誕生だ。
  竹は強靱。まずもって絶えることはない。私が住んでいるマンションが建っている土地は、かつては大きな屋敷の庭であった。最近、1階に住む人から聞いた。どうやら、竹の子が床を持ち上げてきている感触が有る、と。都会化されても、どっこい、竹は生きている。

タイの占い師

  読書していると、タイとは全く関係ない本なのにタイやタイ人のことがよく出てくる。不思議だ。それだけタイへ行った日本人が多いということだろうか。
  『高峰秀子の捨てられない荷物』(斎藤明美著 文藝春秋社刊 2001年)を読んでいると、次なる文章があった。
  ーーバンコクにいたファンの男性が高峰の写真を占い師に見せたところ、その占い師が言ったという、「この人は好きじゃない仕事を長年やってきた人です。そして本来は情にもろい人だが、その情に溺れまいとして闘ってきた人です」。
  本人と直接に会って占うのはわかるが、写真だけで高峰秀子の心の状態を占ったバンコクの占い師はすばらしい。タイ人が何かにつけて、占い師を訪ねることは昔からあるが、遠く離れた外国人の見立てもできる占い師がいるのであれば占ってもらいたいものだ。しかし、実を言うと、当たりすぎるから、占いや易はあまり好きではない。

タイ語の母音 サラ・ウ(สระ อุ)

  タイ語を教えていて気づくことがたくさんある。そのうちの一つが、日本人はタイ語の母音の発音が下手であるということだ。。日本語が「a i u e o」の5つしかないのに比べて、タイ語はたくさんあるから、難しいのである。
  昨日は、サラ・ウ(สระ อุ)を使った単語を生徒達に言わせた。しかし、なかなか思い浮かばないようであった。すらすらと単語が出ると、単語そのものがよく頭に入っていることになるが、まだまだであることがわかった。
  まずは、① あなた คุณ と ② えび กุ้ง は、すぐに出た。生徒の一人が ③ ドリアン ทุเรียนと ④ 各~ ทุก を挙げた。私が ⑤ 蚊 ยุง と ⑥忙しい ยุ่ง を教えてあげた。さらに、⑦ タバコ บุหรี่ と ⑧ ブリー(町・市)บุรีを言うと、生徒の皆さんから、ブリーがつく県名が次から次に列挙されていった。
  私は、最後に言った。日本 ญี่ปุ่น と クルンテープ กรุงเทพฯ にも、ウ母音 สระอุが含まれていますよ! 

のんびり暮らしたい

 昨日、小学校2年生の国語教科書を使って授業をしていると、タイ人の子供に、「 อย 」の文字を使った限定4語、すなわち、1.อยาก ~したい  2.อยู่ ~ 住む  3.อย่าง ~のように  4.อย่า ~するな 、を教え込むために、それらの単語をわかりやすく組み合わせた詩が出てきた。
 อยากอยู่อย่างสบาย สุขกายสุขใจ อย่าเครียดมาก (のんびり暮らしたい。体も心もすっきりし、ストレスはためないこと)
 なるほど、これはわかりやすい教えだ。
 実は、日本人の多くもこうありたいと思っている。だが、現実はストレスだらけ。そのストレスを解消するために、タイ好き人間は、皆、タイを目指す。
 タイは楽しい国だ。タイ語ができると、もっと楽しい。2013年の夏、猛暑の夏、タイ語に挑戦して、タイへ行こう!

「富」という漢字

 昨日のタイ語中級クラスの授業で、生徒さんの一人から、「先生、富という漢字を書いてみてください」と言われた。そこで、言われたとおりにホワイトボードに書くと、彼の説明が始まった。
 「富という漢字は、家(ウ冠)が有って、一人の人間が、食べていけるだけの米(=田んぼ)が有れば十分である、ということを意味しているんですよ」
 なるほど、漢字のパーツをばらすと、そのように読めてきた。たとえ小さな家であれ、安心して眠ることができ、3食、美味しくごはんがいただければ、それ以上はもう望まなくてもいいわけだ。
 「口を探す」、「働き口」、「口減らし」、等々の表現に見られる如く、「口」という漢字は、働いて食べて行くことを意味する。「田」という漢字には、4つも口が含まれている。なんと豊穣なることか。
 

授業、忘れる!

 7月末から、昼休みの時間帯を利用して、個人レッスンを受け始めた方がおられる。自転車で通って来られる距離にお住まいなので、いわばご近所さんである。彼は言った。「いやあ、こんなに近くて便利なところにタイ語教室があるとは!」
 彼の場合、タイでの仕事が頻繁にあるため、授業内容も即戦力が要求される。顧客はタイの日系企業だから、工場まで行けば、もはや日本と全く同じ雰囲気で仕事がこなせるとのこと。
 問題は、タクシーに乗って、バンコクから150キロ離れた工場まで、ぼられることなく、安全に行きつけるかどうかが、いつも心配の種だそうだ。それを聞いて、彼の心配をやわらげるための授業をしている。
 昨日は、第2回目の授業であった。ところが、何としたことか、私が授業があることをすっかり失念してしまっていた。12時15分頃、彼が電話をかけてきた。「あのー、教室で待っているのですが..」
 私はあわてて教室まで飛んで行った。彼は「マイペンライ」と、優しく言ってくださった。微笑みを絶やさない彼は、とてもタイに適している方だ。
  

和三盆がかかったかき氷

  昨日、仕事が早く終わったので、十条銀座を歩いた。かき氷屋の前に人が並んでいるので、私も並んだ。待つこと10分。宇治金時を注文した。値段が3種類あったので、一番安い¥880のを選んだ。使われている氷は長野県の天然氷。そんじょそこらのかき氷とは違った。
  氷にはさくさく感はなく、代わりに、ふわふわ感があり、口の中に入った時はもう溶けている感触であった。吊り下げられているメニューの中に、和三盆のかき氷が有ったので、追加注文した。¥1,000也。
  店の人に言われた。「氷、好きなんですね」 私は答えた。「和三盆のかき氷が珍しいからです。私、香川県出身なものですから」
  それを聞いた店の人は、「息子が香川県へ行って、和三盆の一番おいしい店を探してきているんですよ」、と付け加えた。その店は1年中、かき氷をやっているそうだ。
  「かき氷の美味しさを味わうのであれば真夏はだめ。もっと涼しくなってから、また来てください。氷がひきしまっていますからね。真夏は氷がすぐ溶けますもの」
  それを聞いて、なるほどなあと思った。たしかに、話しているうちに、氷はあっというまに水になってしまった。