茶道30年

 泰日文化倶楽部が入っているビルにはたくさんの税理士事務所がある。ご主人が税理士、奥さんが事務員という形態が多い。私は管理組合の理事をしている関係で、どの奥さんとも親しく言葉をかわしている。
 昨日、エレベーターで一緒になった一人の奥さんと話をした。「お茶のお稽古、いかがでございますか?」
 彼女は答えた。「はい、続けております。でも、お茶とお菓子をいただきに行っているだけですの」
 それを聞いて、それは謙虚なものの言い方であり、彼女が30年以上も茶道に精進していることがすぐにわかった。
 彼女はさらに言った。「やめたら終わりですからね」 私も同意した。「そうですよね。やめたら終わりですよね」
 日本の伝統的な芸道に対して、研鑽を積む日本人は多い。精神世界を求めているのであろう。それに比べると、日本人の外国語に対するくいつきようは甘いと思う。やめないで、とにかく続けてみようではないか。