好きな漢字を書きなさい。

日本語学校で夏期講座を受けている太陽君は、一日も休まずに学校に通っている。学校では毎週、小テストが課されているようだが、彼は「簡単です」と言って、いつも合格点を取ってきている。
答案用紙を見せてもらうと、空白の部分に、「松尾牛丼、牛肉、焼肉、焼鳥」と書いてあった。「これは何なの?」とたずねると、「先生が、好きな漢字を書きなさい、と言ったから書いた」と、答えた。「松尾?って、松屋のことじゃないの?」と指摘すると、「うん」と返事した。
それにしても、彼のセンスが愉快だ。肉が好きな彼は、頭の中は肉、肉、また、肉である。漢字を書いても、肉シリーズ。
それを見て、タイ語の生徒さんにも言いたい。好きなタイ語をいつも、どんどん書いていくといい。すると、タイ文字に関する抵抗も薄れて、タイ語の勉強が楽しくなるであろうから。