優先席

  昨日、タイ人と一緒に電車に乗った時、たまたま優先席の前に二人で立った。そこで、彼に「優先席」という漢字を読ませようとしたが、漢字を習い始めた彼にはまだ難しすぎたため読めなかった。私は、「ゆうせんせき」と読んで、彼に聞かせてあげた。
  すると、優先席に座っていた35歳位の男性があわてて立ち上がった。私が「ゆうせんせき」と声に出して読むのを聞いて、「これはまずい」と思ったらしい。
  席を譲ってほしいと思って、わざとらしく「ゆうせんせき」と発音したわけではない。だが、結果的にはそうなってしまったことに、私は苦笑した。
  タイ人にとって、「優先席」というものがあること自体、おかしな話である。何故なら、若い人であれば年配の人に、そして、男性であれば女性に席を譲るのは当然だから。