うどん修行の内地留学

  十条を散策していると、花屋の店頭で朝顔がたくさん花をつけているのを見た。「もう朝顔ですか?」と店の人に訊くと、「琉球朝顔です。よく咲きますよ」という言葉が元気よく返ってきた。
  その花屋の裏手あたりに、「讃岐うどん」という看板を見つけたので入ってみた。店内はまだ真新しかった。客が入っていなかったので、店主と話すことができた。そしてわかったことは、店主が1年間、香川県へうどんの作り方を習いに行き、去年、その店を開いたということであった。
  「私は香川県出身ですから、うどんに関してはうるさいですよ」と、つい言ってしまったので、若い店主は少々、緊張した様子であった。しかし、食後の感想として、満点をあげると、店主は「何よりの励みです」と素直に喜んだ。
  うどん修業として、県外の人が香川県に内地留学をすることはいいことだ。留学というと、とかく海外留学を考えがちだが、国内にもいっぱいいいところがある。手に技を覚えこませれば、これからの世の中、何といっても強い。